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2020年・庚子…童話屋刊「ねずみのほん」 [季節のおすすめ]

2020年、遅ればせながら本年もよろしくお願い申し上げます。
皆さまにとって良い年になりますように。

さてさっそくですが、毎年末年始によくご注文いただくロングセラー絵本の
ご紹介でもって新年のご挨拶です。

今年はねずみ年のせいか?とくに人気!「ねずみのほん」
昔から愛読されていたところを、1984年に童話屋が復刊したシリーズです。
ぜんぶで3冊あります。

ねずみのいえさがしweb.jpg

まだご存命だった石井桃子さんが復刊をたいへん喜んでくださったとのこと、
当時のチラシからその言葉を再掲しましょう。
あらためて読んだらやっぱり素敵な文章でした!―――

『十年ほどまえ、「かつら文庫」で子どもたちがすり切れるまで読んだ
3冊の写真絵本が「ねずみのほん」である。少し写真はぼやけていたけれど、
子どもたちは、ふしぎなほどこの本がすきだった。

 しかし、じつは、おとなだって、この3冊を手にとって、おちついて
読んでみれば、子どもがすきなのは、ふしぎでも何でもないと、すぐわかった。

小さいねずみが家を見つける、たべ物を見つける、そして、友だちを見つけて、
いっしょに住む。この、お話ともいえない小さいお話が、これ以上は望めない
ような簡潔な翻訳と単純で美しいデザインで展開する。
子どもはねずみになって、一喜一憂しながら最後のしあわせな物語にたどりつく。―』


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