SSブログ

2021年12月、童話屋の絵本新刊『青い花の えかきさん』は12月7日発売です [新刊]

『葉っぱのフレディ』やシャーロット・ゾロトウの絵本など、
翻訳絵本を多々手がけてきた童話屋が、今回の刊行に選んだ絵本、
『青い花の えかきさん』。オーストラリアの作家による作品です。
ページいっぱいに広がる淡い水彩画も美しい一冊。

9784887471443Web.jpg

-----
「あさ めが さめた。
 がっこうなんて いきたくないもん」

なにをしてもへただし、みんなとおなじようにできない、わたし。
「べんきょうって なんのために するの?」

主人公の彼女は、7、8歳くらいかな、
学校で、ちょっと息ぐるしい時間を過ごしているようす。

けれど主人公の彼女には、だいすきなことがあって、
それは絵を描くこと。(しかも描くならだんぜん、青い色が好き!)

-----
「ママがね ひとと ちがっていて いいんだって
 おしえてくれたよ」

彼女はある日、お母さんにかけられた言葉がきっかけで、
自分の目の前に広がる景色に「おなじものなんて ひとつもない!」と
思うにいたります。

このささやかな“気づき”こそが、
実は人生のコペルニクス的大展開だったりするんですね。

-----
この絵本は、主人公の心の動きをそのまま描いた、
“気づき”のほんの一例です。

“気づき”にいたる道のりは、人によって実にさまざま。
どんな人の物語もそれ自体がとても豊かで、大切なもの。

原書では、最後に“I felt happy. I felt like me.”と結ばれています。
本書を通じて読者に、自分を好きになる幸福感が、少しでも伝わればと願います。



nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。