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そうだ 本屋、行こう。~ことり文庫の巻~

毎日、たくさんの書店さんから注文のお電話をうけます。行ったことのある書店さん、行ったことのない書店さん、遠い書店さん、すぐ近くの書店さん…。そんななか、気になる名前の書店さんが。それは「ことり文庫」さん。なんて可愛らしい名前でしょう!ことり好きのわたし、早速、ホームページを探してみました。これまた、ちまちまと好きなものだけを詰め込んだようで、なんとも素敵。いつか行ってみたい、行ってみたい、と思って早何ヶ月。そのことり文庫さんに、週末ようやく行ってまいりました。

身重の友人(なんともう9ヶ月なのに、元気に出歩いているのです。)と一緒に降り立ったのは、小田急線の梅ヶ丘駅。南口を出て、商店街を歩きます。三分ほど歩き、左にちょっと入ったところに、ことり文庫さんはありました。
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想像していた通り、こじんまりとして、ほわりと居心地のよさそうなお店。早速なかへ。入ってすぐの台には『ぐりとぐら』をはじめとした中川李枝子さんのコーナー。あ、まどみちおさんの『赤ちゃんとお母さん』もすぐ後ろに。左側にはちいさなフェアのコーナー。季節柄、雨をテーマにした絵本が並びます。そして右側には一面に背の高い本棚。そこには選び抜かれた日本の絵本、海外の翻訳絵本たちがずらりと。
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大きな児童書専門店に較べたら、けっして数は多くないのでしょう。けれど、ちゃんと一冊一冊手にとってじっくり読み、そのうえで選ばれたんだろうな、という絵本たち。そのせいか、絵本たちも、親しげながら、ちょっぴりぴんと胸をはっているよう。お店は間口が狭く、奥に細長いかたち。お店の方は、レジに、というよりも、まるで書斎で書きものをしているよう。その前を通り、一段あがった更に奥へと進めば、岩波少年文庫をはじめとした児童読みもの、それに詩集なんかが並んでいます。わ、童話屋の詩文庫たちもたくさん、お行儀よく並んでいました。
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わたしを手にとって!読んで!と訴えてくるたくさんの絵本たちに囲まれて、思わずにんまり。友人とふたり、時間も忘れて絵本探しに没頭したのでした。結局、2歳の子どもがいる友人は100%ORANGEこと、及川賢治さん、竹内繭子さんによる『まるさんかくぞう』(文溪堂刊)を。わたしは、梅雨の時季になったら買おうと決めていたピーター・スピアー著の『雨、あめ』(評論社刊)をお買い上げ。ほくほく顔でお店を後にしたのでした。

大きな駅にあるわけでもなく、大きなお店なわけでもなく。けれど、本棚の片隅に静かにしまわれている絵本のように、きちんとその居場所を持っているお店、というのがあります。ことり文庫さんには、絵本に詳しい遠くのひとよりも、子どもに読んであげる本を探して、買い物途中に立ち寄った地元のお母さんや、ふらりと遊びにきた学校帰りの子どもたちが、よく似合います。この街とこの街のひとたちにいつのまにどしりと根付いて。ことりが沢山の実を運びそこから芽がでるように、この街に絵本たちが広まっていったらどんなにいいでしょう!実際、この日も、読みきかせの相談に来たらしき常連さんがいらっしゃったり。自分の住む街に、こんなお店があったらいいのに。そんな素敵な本屋さんでした。

※写真の掲載は、ことり文庫・川崎様のご了解を得ています。
川崎様、先日はありがとうございました!素敵なお店、これからも頑張ってください。

子どもの本と、その根っこにあるゆったりとおだやかな時間を扱っています
HPはこちら→ことり文庫さん。
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