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クリスマス絵本

11月もあと少し。街のあちらこちらで、華やかなクリスマスの飾りつけを見かけるようになりました。クリスマスのプレゼントはもうお決まりでしょうか?今日は、童話屋おすすめのクリスマス絵本をご紹介したいと思います。

一番のおすすめは、シャーロット・ゾロトウさんの『しあわせなモミの木』。あるクリスマスの日、クロケットさんのいうおじいさんは、花屋の片隅で枯れかけた小さなモミの木を買います。春になってそのモミの木を通りに植え、毎日欠かすことなく世話をすると、あんなにみすぼらしかったモミの木はすくすくと枝を伸ばし、葉を茂らせ、立派な木に成長します。そうして何年後かのクリスマスの日のこと、モミの木は、それは素晴らしいクリスマス・ツリーに…。なにが本当に大切なのかがしみじみと伝わってくる、優しい物語です。

しあわせなモミの木

しあわせなモミの木

  • 作者: シャーロット ゾロトウ
  • 出版社/メーカー: 童話屋
  • 発売日: 1991/11
  • メディア: 単行本



つぎは、ロバート・フロストというアメリカの詩人が書いた『モミの手紙』。バルサムモミの山を所有する主人の元に、ある日商人がやってきて、クリスマスツリーを売って欲しいと言います。商人にとって、バルサムモミはクリスマスツリーにしか見えないのです。山の主人は、モミは森にあるからこそ美しい、意味がある、と言って木を売りません。大事なことは、なにを感じるか、なにを考えるか。地球環境にも通ずる深い物語です。

モミの手紙

モミの手紙

  • 作者: ロバート・フロスト
  • 出版社/メーカー: 童話屋
  • 発売日: 1999/10
  • メディア: 単行本



がらりと雰囲気を変えて、つぎは安野光雅さんの『サンタクロースのふくろのなか』。みんなの願いことがぎっしりつまったサンタクロースのふくろ、なかはどうなっているのでしょう。画面に次から次へと描き込まれる細かい絵が、万華鏡のように賑やかです。楽しいものや美しいものだけではなく、怖いものもあって、まるでこの世界と同じよう。そう、この世界こそがサンタクロースのふくろのなか、全部が子ども達への贈り物なのかもしれません。なんの絵があるか、ひとつずつ探してみるのも楽しいですよ。

サンタクロースのふくろのなか

サンタクロースのふくろのなか

  • 作者: 安野 光雅
  • 出版社/メーカー: 童話屋
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 大型本




最後に、ちいさなひと向けの二冊を。もぐらのもっくのシリーズから『もぐらのおくりもの』。いい子のところにしかサンタさんは来ないと聞いて、みんなしーんとしていまいます。そこでもっくがサンタになって、みんなにプレゼントすることにしました。おかえしに、みんながもっくにプレゼントしてくれたものとは…。最後の頁がとっても可愛いのです。それから、おなじみこぶたはなこさんのシリーズから『こぶたはなこさんのクリスマス』。のはら村にも、もうすぐクリスマスがやってきます。靴下を編んだり、飾り付けをしたり、プレゼントを内緒で作ったり、少しずつクリスマスに向けて準備をして、この準備をしている時のどきどきも含めてクリスマスだなあ、って思います。勿論、クリスマス当日だってとびきり楽しいのです。

もぐらのおくりもの 復刻

もぐらのおくりもの 復刻

  • 作者: いわき たかし
  • 出版社/メーカー: 童話屋
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 単行本



こぶたはなこさんのクリスマス

こぶたはなこさんのクリスマス

  • 作者: くどう なおこ
  • 出版社/メーカー: 童話屋
  • 発売日: 1984/01
  • メディア: 単行本




そんなこんなで、クリスマス絵本のご紹介でした。ちなみに今年のクリスマス用にわたしが買った絵本は、マーガレット・ワイズ・ブラウン作、バーバラ・クーニー絵という、大好きな組み合わせの『ちいさなもみのき』(福音館書店)です。この時季書店さんに行くと、たくさんの美しいクリスマス絵本が並んでいて、眺めるだけでも楽しいです。是非、書店さんへ!

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