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本棚の奥

幼い頃から、本を読むのが大好きな子どもでした。小学校の図書館の貸し出しカードはすぐにいっぱいになってしまって、何枚も重ねてホッチキスで留めてありました。

ナルニア国物語、メアリー・ノートンの小人シリーズ、映画化されて大ヒットした指輪物語、ドリトル先生、モモ、はてしない物語、深緑色の背表紙だったアルセーヌ・ルパンシリーズも端から読みました(ホームズ派ではなく、ルパン派でした)。日本のものだと、コロボックルシリーズ、はなはなみんみ物語など、こうやって大好きだった本を振り返ってみると、珠玉のファンタジーばかり。

どれもこれも懐かしくって、もう一度読み返したいなあと、たまに自分用に岩波少年文庫やら青い鳥文庫を買ったりします。すると、これが、また面白いのなんのって!いま読んでも、すぐに話にひきこまれてしまうのだから、さすがは長い間愛されている本たち。子ども向け、と片付けてしまったら勿体ないくらい。

ちなみに、いま読んでいるのはフィリパ・ピアスの『トムは真夜中の庭で』(岩波書店)。おととし訃報(つい最近の気がしていたのですが、もう2年前のことなのですね。)を聞いてから、ああ、また読みたいなと思っていて、ようやく買い求めたところ。真夜中、ひとり眠れずにいたトムは、古時計が13時を打つのを聞きます。そうして昼間にはなかった裏庭を見つけ…。

いまの本が読み終わったら、次はアンドルー・ラング世界童話集を読み直そうと計画中。本屋でふと目に留まったこのシリーズ。『みどりいろの童話集』『ちゃいろの童話集』、他にもくさいろ、ももいろ、そらいろ、なんてぐあいに色が各タイトルになった童話集で、これも全巻持っていた!と、本屋さんでひそかに興奮してしまったのでした。わー、いままで、この本の存在を思い出したことすらありませんでした。いま見ると、川端康成さんの訳なんですね、豪華です。

たまには、本棚の奥底で静かに眠っているような本、結局読まずに大人になってしまった本を、読んでみるのはいかがですか。
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