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10月22日、今日でちょうど「葉っぱのフレディ」は10周年をむかえました。昨日10月21日付の朝日新聞・東京版でも、このたびのアマゾンの森再生プロジェクトが大きくとりあげられました。本を買ってくださった方から、認定書の応募ハガキも届き始め、10年経っても、まだまだこの木は育っている最中なんだなと思います。

それから、10月20日付の産経新聞・産経抄で、新刊「きみが好きだよ」が紹介されました。大木実さん、わたしも実は童話屋に入るまで知りませんでした。大木さんの詩は、難しい言葉もなく、とても読みやすい。まるで日記のような、やさしい思い出のような、ただただ素直に綴った詩で、じんわり沁みてきます。少し肌寒い夜にどうぞ。

それにしても、気づけば10月も来週で終わり。少しずつでしたが、秋も深まってきました。金木犀はすっかり散り、烏瓜がやわらかに熟し、店先には栗や柿、りんご、みかんがつやつやと並びます。つい食欲の秋に走ってしまいますが、読書の秋だって忘れてはいけません。

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今日は、この季節になると、わたしが毎年読み返す本をご紹介。タイトルは「ポプラの秋」。作者は湯本香樹実さん。新潮社さんから文庫本が出ています。この本を読んですぐに、大きな書店に行って湯本さんの著作を買い集めてしまったほど、大好きな本です。当時は「夏の庭」しか文庫化されていなかったのですが、最近は続々と文庫化されて手に入りやすくなりました。(もっとも寡作なのか、著作自体多くないのですが。)
「ポプラの秋」は、夫を失って虚ろな母と、もうじき7歳になる私が、庭にポプラの木があるアパートに引っ越すところからはじまります。大家さんは、皺だらけで怪しい部屋に住む不気味なおばあさん。やがて私は、おばあさんにはあの世に手紙を届ける役割があると打ち明けられて…。ポプラ荘で私が少しずつ再生していく、ゆるやかであたたかい物語です。秋になって日差しがだいだい色を帯びてくると、また読み直したくなる本です。

ちなみに、童話屋の本で秋におすすめなのは。
もぐらのもっくと、のねずみのちょろが、大きな大きな焼き芋を作る「くいしんぼのもぐら」。

くいしんぼのもぐら 復刻

くいしんぼのもぐら 復刻

  • 作者: いわき たかし
  • 出版社/メーカー: 童話屋
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 単行本



それと、シャーロット・ゾロトウの「ことりはどこ?」です。「ことりはどこ?」にはそれぞれ季節が出てきますが、落ち葉とまるまるしたカボチャが表紙で、秋らしくっておすすめです。

ことりはどこ?

ことりはどこ?

  • 作者: シャーロット ゾロトウ
  • 出版社/メーカー: 童話屋
  • 発売日: 1991/07
  • メディア: 大型本



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