絵本の時間

先週末、わたしの家に友人夫婦が遊びにきました。友人夫婦には、7月で3歳になった可愛い女の子がいます。2、3ヶ月に一度は会っているのですが、会うたびに、思っていたよりもあと一歩分だけ成長していて、いつも驚かされます。

本棚にずらりと絵本が並んでいる我が家、ちょっと前まではちっとも関心がなかったのに、今回は興味津々。次から次へと絵本を持ってきては、「これ読んで！」。絵本を読んであげる間に、少しでも大人たちが話を挟むと、「続き読んで！」と催促します。

はてには『がたんごとんがたんごとん』（安西水丸著、福音館書店）の最後のページをひらいて、「わたし、赤ちゃんだったから、（自分の本は）ここやぶいてしまったの。でも、もうお姉さんだからだいじょうぶ。」なんてことを言うのです。いつのまに、こんなにお姉さんになったのでしょう！本当に子どもの成長の早いこと、早いこと。

そのうち、先月出たばかりの新刊『くものがっこう』を持ってきたので、話が分かるかしら、と思いつつページをめくりました。『くものがっこう』では、雲の子どもたちが一人前になるため、学校でいろんな形になる練習をします。その練習のなかで、様々な食べ物や、動物や、乗り物の形になるのですが、どうやらこの場面がすっかり気に入った様子。

絵を指差して、「りんご！」と言うので、「じゃあ、これは？」「アイスクリーム！」「あたり」。「じゃあこれは？」「でんしゃ！」「今日乗ってきたもんね」。「これは知ってる？」「ヘリコプター！」「すごい！」なんて具合に、次々と当てっこゲームを楽しみました。

自分にはまだ子どもがいないので、絵本は好きでも、どんなふうに読んであげたら子どもが喜ぶのか、正直言って分かりません。でも、たとえストーリーが分からなくても、こうやって絵本を楽しめばいいんだなあ、ってわたしが逆に教えられた日でした。並んで座って絵本をのぞくだけでも、ぐっと仲良くなれるし、絵本を介して一緒に過ごす時間が楽しいのだなあと。やっぱり、子どもってすごい！と、しみじみ。

次に会うときには、さらにおしゃまな女の子になっているのかしら 。いまから楽しみです。

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