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本屋大賞

すっかり毎年恒例となった本屋大賞。今年もノミネート作品10作が発表されました。

『悼む人』天童荒太(文藝春秋)
『告白』湊かなえ(双葉社)
『出星前夜』飯嶋和一(小学館)
『ジョーカー・ゲーム』柳広司(角川書店)
『新世界より』貴志祐介(講談社)
『テンペスト』池上永一(角川書店)
『のぼうの城』和田竜(小学館)
『ボックス!』百田尚樹(太田出版)
『モダンタイムス』伊坂幸太郎(講談社)
『流星の絆』東野圭吾(講談社)

この本屋大賞。全国の書店員さんの投票により、本当に売りたい本を決めるというもの。対象作品が過去1年間に刊行された日本の小説、ということで、普段文庫本になるまで待ってから買うことの多いわたし、情けないことに読んでない本ばかり…。しかし、歴代の受賞作、入賞作には、面白い本がずらり。そのなかから、いくつかおすすめをご紹介。

今年もノミネート、根強い人気の伊坂幸太郎さんはわたしも大好きで、文庫本はほとんど持っています。特におすすめなのは、2004年度の5位にランクインしている『重力ピエロ』(新潮社)。伊坂さんの本は、気の利いた会話と、見えないところであちらこちらが繋がっている緻密さがなんといっても魅力。最後に、こういうことだったのかー、と一本とられることも度々。とにかく先が気になって頁がとまらなくなります。

2007年度の2位にランクインしている森見登美彦さんの『夜は短し歩けよ乙女』(角川書店)は、最近文庫化したばかり。(ちなみに、文庫のあとがきはハチクロの羽海野さん!)独特の文体と、愛すべき変わったキャラたちにいつのまにか夢中になってしまう、可愛らしい青春物語。文体は好き嫌いがあると思いますが、森見さんの本を読むと、わたしはたちまち京都に行きたくなってしまうのです。

それから、2005年の3位にランクインしている梨木香歩さんの『家守綺譚』(新潮社)も素敵な一冊。もともと梨木さんの文章がわたしはとても好きで、例えばエッセイの『春になったら苺を摘みに』(新潮社)を読んでいると、こんなふうに風景が見えたらどんなにいいだろう、としみじみ。『家守綺譚』には、日本古来の美しい言葉、季節のうつろいと、不思議な話たちが、ぎゅっと詰まっていて、ひとつずつじっくり味わいたい本です。

その他、定番人気の小川洋子さん、角田光代さん、重松清さんなど、紹介したい本はまだまだありますが、このへんで。さあて、今年の本屋大賞はどれになるのでしょう?読んだことのない作家さんばかりなので、興味津々。2月末までの二次投票を経て、大賞が決まりますので、注目したいと思います!

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