石垣りん未刊詩全集の発売中止について
本日は、お知らせがあります。
***
昨年秋発売予定だった『石垣りん未刊詩全集』は、
著作権の問題で、出版を断念いたしました。
ご注文くださったお客様には大変申し訳なく存じます。
心よりお詫び申し上げます。
***
石垣りんさんは、生前に4冊しか詩集を出していません。
寡作で知られていたりんさん。
ところがその死後、遺品のなかからは、膨大な未刊詩が発見されました。
その数は、339篇(2009.1現在)にものぼります。
りんさんの、「新しい詩集が出したい」という遺言を実現するため、
いままで編集作業を進めてまいりました。
当初昨年秋に発売予定でしたが、著作権の問題がクリア出来ずに一度延期となり、
今年3月の石垣りん文学記念室のオープンに合わせたい、と働きかけをしてきました。
しかし、問題解決の目途が立たず、
誠に残念ですが出版を断念、一度白紙に戻すことになりました。
発売延期でお待たせしたうえでの出版中止、 大変申し訳ございません。
りんさんの詩をもっと読みたい、という読者の方からは
高価な全集にも関わらず、 予想を上回るたくさんのご予約をいただきました。
発売時期のお問い合わせも多く、
「楽しみにしているから」という励ましも何度もいただきました。
なんとかして、りんさんの新しい詩をお届けしたかったなあ、と思います。
また、編集作業にあたっては、
生前りんさんが寄稿した各新聞社、雑誌社の方々、
それから全国地方銀行従業員組合連合会の方々にご協力いただきましたこと、
あらためてお礼申し上げます。
未刊詩全集の出版は中止となりましたが、
どんな形であれ、いつの日にかきっと世に出ることと信じています。
未刊詩の一部は、弊社既刊の『レモンとねずみ』でお読みいただけますので、
それまでは、どうぞこちらも宜しくお願いいたします。
大変私事ですが、
はじめて編集作業に携わったのが、りんさんの未刊詩全集でした。
りんさんの詩は、言葉は平易でも(だからこそ)、ぴしりと意思が通っていて、
思わず自分の姿勢を正したくなったり、
かと思うと、あどけない少女のようなやさしさと、夢見る思いに、
ほうっと心がほぐされたりしました。
溢れ出す、そんなりんさんの言葉に囲まれて、
暫く自分の文章が書けなくなってしまったほどに。
3月には、りんさんの文学記念室が、南伊豆町の図書館に設置されます。
広い空と海に面した町には、
春本番のあたたかな陽ざしが射すことと思います。
その日を楽しみにしたいと思います。
未刊詩全集についてのお問い合わせ等ありましたら、
童話屋・営業部(03-5376-6150)までお電話くださいませ。
どうぞ宜しくお願いいたします。
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昨年秋発売予定だった『石垣りん未刊詩全集』は、
著作権の問題で、出版を断念いたしました。
ご注文くださったお客様には大変申し訳なく存じます。
心よりお詫び申し上げます。
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石垣りんさんは、生前に4冊しか詩集を出していません。
寡作で知られていたりんさん。
ところがその死後、遺品のなかからは、膨大な未刊詩が発見されました。
その数は、339篇(2009.1現在)にものぼります。
りんさんの、「新しい詩集が出したい」という遺言を実現するため、
いままで編集作業を進めてまいりました。
当初昨年秋に発売予定でしたが、著作権の問題がクリア出来ずに一度延期となり、
今年3月の石垣りん文学記念室のオープンに合わせたい、と働きかけをしてきました。
しかし、問題解決の目途が立たず、
誠に残念ですが出版を断念、一度白紙に戻すことになりました。
発売延期でお待たせしたうえでの出版中止、 大変申し訳ございません。
りんさんの詩をもっと読みたい、という読者の方からは
高価な全集にも関わらず、 予想を上回るたくさんのご予約をいただきました。
発売時期のお問い合わせも多く、
「楽しみにしているから」という励ましも何度もいただきました。
なんとかして、りんさんの新しい詩をお届けしたかったなあ、と思います。
また、編集作業にあたっては、
生前りんさんが寄稿した各新聞社、雑誌社の方々、
それから全国地方銀行従業員組合連合会の方々にご協力いただきましたこと、
あらためてお礼申し上げます。
未刊詩全集の出版は中止となりましたが、
どんな形であれ、いつの日にかきっと世に出ることと信じています。
未刊詩の一部は、弊社既刊の『レモンとねずみ』でお読みいただけますので、
それまでは、どうぞこちらも宜しくお願いいたします。
大変私事ですが、
はじめて編集作業に携わったのが、りんさんの未刊詩全集でした。
りんさんの詩は、言葉は平易でも(だからこそ)、ぴしりと意思が通っていて、
思わず自分の姿勢を正したくなったり、
かと思うと、あどけない少女のようなやさしさと、夢見る思いに、
ほうっと心がほぐされたりしました。
溢れ出す、そんなりんさんの言葉に囲まれて、
暫く自分の文章が書けなくなってしまったほどに。
3月には、りんさんの文学記念室が、南伊豆町の図書館に設置されます。
広い空と海に面した町には、
春本番のあたたかな陽ざしが射すことと思います。
その日を楽しみにしたいと思います。
未刊詩全集についてのお問い合わせ等ありましたら、
童話屋・営業部(03-5376-6150)までお電話くださいませ。
どうぞ宜しくお願いいたします。
2009-01-29 12:53
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