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「二人が睦まじくいるためには」

いつも童話屋のブログをご覧いただきありがとうございます。
定期的にご覧いただいている方はお気づきかと思いますが
このブログは童話屋のスタッフが曜日ごとに担当しておりまして、
わたくし杉下は月曜日担当なんです。
しかし先週の月曜日は、前日から高熱を出し会社をお休みしてしまいましたので
1週間ぶりということになります。といっても、もう火曜日ですけど・・・。

さて、先週の2月12日NHKの番組「スタジオパークからこんにちは」で
久米明さん(俳優・声優)が、詩人吉野弘さんの「祝婚歌」を朗読されました。
「祝婚歌」はこんな詩です。


二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで
疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい


この詩は吉野さんが姪御さんの結婚式に出席できなかったかわりに贈られた詩です。

どうです?
これから新しく「ふたり」になる方々にはもちろん、ずっと同じ屋根の下で
暮らしてきた「ふたり」にも耳が痛いと感じることもあるのではないでしょうか?

今では結婚式の祝辞の代わりとして「祝婚歌」を朗読される方も多く、
新郎新婦のみならず列席者にも深い感銘を与えつづけています。

放送終了後、書店さんからのお客様注文が続々きています。
「祝婚歌」は童話屋の詩文庫「二人が睦まじくいるためには」に収録されています。


二人が睦まじくいるためには

二人が睦まじくいるためには

  • 作者: 吉野 弘
  • 出版社/メーカー: 童話屋
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 単行本



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