SSブログ

本とコーヒーの関係

出版社にとってなにはともあれ大切なのは、本が売れること。どんなにいい本を作っても、本を買ってもらい、読んでもらわれなければ意味がありません。しかし活字離れ、出版不況などが長らく叫ばれるなか、どうやったら本は売れるのでしょう。

そんななか、ちょっと面白いニュースを見つけました。南青山のスパイラルカフェでは、4月より文庫本一冊とドリンク一杯がセットになった「文庫本セット」(1350円)を期間限定メニューとして載せているとか。勿論、本はそのまま持ち帰ることが出来ます。評判も上々で、毎日のように注文が入るそうです。
文庫本セット特設HP

cafe.jpg
喫茶店といえばコーヒー、コーヒーといえば文庫本。もともと切っても切れない関係のカフェと本。ひとりでカフェに入ったものの、ちょうど本の持ち合わせがなく手持ち無沙汰だった。普段本はあまり読まないけれど、メニューに本が載っているなんて面白いから頼んでみよう。理由はなんであれ、たしかに新刊本を売るアイディアのひとつだなあと思います。
いままでもブックカフェ、と呼ばれるカフェはありましたが、お店のコンセプトに合った本が置いてあって好きに読んでいいというものだったり、またはこだわりのセレクトの古本屋を併設していたり、といったものが多く、新刊本を売る(しかもメニューとして!)ところはあまりなかったように思います。カフェの雰囲気にあった表紙、内容の本を揃えれば、ぐっとカフェのコンセプトも伝わりやすくなります。はたまた、それぞれのドリンクに合った本、食事に合った本をセレクトするのも面白いかもしれません。セットにする本も文庫本に限らず、雑貨好きの女の子が集まるようなカフェで毎月おすすめの絵本をセットにしたり、クリスマスのデザートと「しあわせなモミの木」をセットにしたり、家族連れの多いお店でお子様ランチと「のはらうた」をセットにしたり、福岡で駅弁と「この道はいつか来た道」をセットにしたり…、と色々考えられるかも?!食べ物に限らず、お花屋さんやアパレル、生活雑貨、組み合わせはいくらでも広がっていきます。

本来、本はそのものだけでちゃんと人を呼び寄せる力(それもとても強い力)があるものだと思います。けれど、本屋さんに足を運ばない人が多くなったのも事実。もし、本を読むきっかけや、本との出会いがたまたまなかっただけという人や、なにから読めばいいのか分からなかっただけという人にとっての、小さなとっかかりになるのであれば、こうした取組みも地道な種まきとなるかもしれません。スパイラルカフェでの「文庫本セット」の発売は、9月中旬までの予定。わたしも機会があったら、足を運んでみようと思います!

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

人生処方詩集キャンドルナイト ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。