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二人が睦まじくいるためには [季節のおすすめ]

厳しい寒さが続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
この二月、童話屋がプッシュしているタイトルを紹介します。


◆「二人が睦まじくいるためには」

初々しいふたりと、すこし疲れたふたりに!
日頃気持ちを口にするのがためらわれる照れ屋さんと、多忙な日常に流され(?)感謝を忘れかけているあなたに!
贈り物として“詩集”を選んでいただければという提案です。

この詞華集には、このブログでも以前ご紹介している「祝婚歌」という詩が冒頭に収録されています。
作者の吉野さんがみずから「これはぼくの民謡みたいなもの」とおっしゃったほど、挙式の場ではもちろん、多くの方に引用・言及され、愛されている一篇です。
耳にされたことのある方も大勢いらっしゃることでしょう。

  二人が睦まじくいるためには
  愚かでいるほうがいい
  立派すぎないほうがいい
  …

と始まるこの詩は、“二人が睦まじくいる”条件をどんどん考察していくのがおもしろい。
そして、以下のような締めくくりです。何度読んでもまさに胸が熱くなります。
昨今の日本の状況に思いを巡らせ、心から願わずにはいられません。「どうぞ絆を大切に」

  …
  健康で 風に吹かれながら
  生きていることのなつかしさに
  ふと 胸が熱くなる
  そんな日があってもいい
  そして
  なぜ胸が熱くなるのか
  黙っていても
  二人にはわかるのであってほしい


二人が睦まじくいるためには

二人が睦まじくいるためには

  • 作者: 吉野 弘
  • 出版社/メーカー: 童話屋
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 単行本



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